ワークショップをデザインするワークショップをデザインする

学期ごとにゼミ学生企画運営のワークショップを実施しています。

1月12日に、3年ゼミ9名のメンバーが3チームに分かれて子ども向けワークショップを実施ししました(ワークショップの開催報告は、こちらの学科ブログに掲載しています)。

私自身は、ワークショップをデザインする際に、低い床と高い天井、広い壁を意識しています。

これはScratch開発者のResnick教授らが掲げているツール開発のコンセプトですが、学びの場としてのワークショップを考える際にも参考になります(こちらのブログ記事も参考ください)。

ワークショップをデザインする学生のための環境づくり(ワークショップデザイン)にも、この低い床と高い天井、広い壁の3原則が活かせないかと現在、試行錯誤中です。

以前、同志社ローム記念館プロジェクトと同志社大学プロジェクト科目で、学生を子ども向けワークショップをデザインするプロジェクトを行いました。当時働いていたCAMPプロジェクトで上田信行先生と松本亮子さん(現exploratorium)と一緒にプロジェクトをさせていただきました(あれからもう20年)。

その際には、ワークショップを見ることからはじめて、次にファシリテーターとしてワークショップに参加する、そして自分たちでワークショップをデザインするように、徐々に参加していく正統的周辺参加を意識してプロジェクトを進めていきました。

この方法は、ある型を持ったワークショプのデザインを伝えていくには、とても有効的です。

ただ一方で、その型を崩して自分なりの新しい型をつくっていく(型破り)のためには、さらに時間と経験、知識が必要になるのかもしれません。

今回のゼミ学生が実施したワークショップでは、正統的周辺参加(的)に学生が徐々にワークショップについて学んでいくのではなく、自由にワークショップをデザインしてもらいました(と書いていますが、他の授業や活動、実習などで学生自身が忙しく、なかなか時間を取ることができなかったのが現状でもあります)。

学生がワークショップをデザインするためのワークショップをどうデザインするか。

自分自身が活用しているワークショプデザインでの低い床と高い天井、広い壁の3原則をここでも利用できないかと考えています。

上部へスクロール