スマートフォン、小さな機器だからできること。
1月25日に、スマートフォン用のプログラミングアプリOctostudioを使った親子向けワークショップをはまぎん こども宇宙科学館で実施しました。
今回はOctostudioと紙袋、工作材料を使ったプログラムで動く作品づくりに取り組みました。
ワークショップでは、古いiPhoneを用意して使っています。
スマートフォンの小さな画面は共有してみるには見えにくく、子どもたちが作品づくりの支援が難しいことがあります。特に老眼が進んできた私には難しく、どうしても「ちょっと貸してもらっていいかな」と言いながら、自分の手にとって、メガネを外して確認してしまいます。
しかし、小さいこと、見づらいことによるメリットがあるのではないかと、Octostudioを使ったワークショップをしていると思う時があります。
画面が小さいために、見ずらいために、参加者同士の距離が自然に縮まります。体をくっつけた作品をつくる親子、一つの作品を囲んで集まる子どもたち、子どもと私たちファシリテーターの距離も普段のワークショップ以上に近くなります。
参加者間の物理的な距離が縮まることで、参加者のコミュニケーションが活発になります。その結果としてワークショップのなかで沢山のアイデアが生まれ、広がっていくのかもしれません。
ワークショップや学習環境を考える際には、不自由を取り除くことを考えてしまいがちです。
しかし、今回のように不自由さがきかっけで、生まれるポジティブな影響もあります。そもそも私たちは、何か自分なりの目的があれば、自然に不自由さを克服するように行動しているのかもしれません。
今回もワークショップを通じてワークショップについて考える機会をいただきました。
参加者いただいた皆さんにとって、それぞれのワークショップを通じた学びが生まれるように、これからもワークショップのデザインと支援をしていきたいと思います。
参加いただいたすべての方々に感謝申し上げます。
ありがとうございました。