どこからどこまでがワークショップ?

金沢市にある放課後等デイサービスでのワークショップを計画しています。昭和女子大学に着任して最初のゼミ卒業生が働いています。12月下旬にリモートワークショップを実施する予定、先日の最初の打ち合わせで、どんな活動にするか、色々とワークショップでの作品例などを見ながら相談しました。その結果、今回は、私の大好きな米国サンフランシスコのexploratorium Tinkering Studioがやっているscribbling machinesを参考に、身近なものとモーターで動く作品づくりをすることにしました。

放課後等デイサービスのスタッフの皆さんにも、ワークショップでの活動を知ってもらうために、まずはいくつかサンプルをつくって送りました。せっかくなので、色々と試してもらえるように、ちょびっと材料も一緒に入れて。

到着後、スタッフの方だけでなく、子どもたちも一緒に試してくれたようで、サンプルが随分と変わっている様子が写真で送られてきました。写真からは、なんだか、すでにワークショップが始まっているような雰囲気を感じてしまいました。

あらためて考えてみると、知らない間に、自分自身がワークショップは決まった時間に実施するものだと思い込んでいたように思えます。ワークショップそのものを定義することは難しいですが(ワークショップと呼ぶかどうかは別にして)、緩やかに始まり、緩やかに終わるワークショップのデザインを考えるきっかけにもなりました。徐々に加速して、速度をあげていく、ローリングスタートするようなワークショプもよいですが、緩やかにの方がちょびっとには合っているのかもしれません。ワークショップの前後に、活動をしたい人だけが自由に使えるいわゆる余白の時間をあらかじめデザインすることがありますが、さらに境界が見えないような余白なのかもしれません。

そう思いながらも、次のサンプルを楽しみにしてくれているという話を聞いてしまうと、こちらの方が勝手に加速してしまいそうなのことをちょびっと抑えながら、リモートでのワークショップを通じて、ワークショップにおける時間と場所についても、これからしっかり考えていきたいと思います。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール