12/23に、はまぎんこども宇宙科学館でリモートワークショップを開催しました。今回は、micro:bitに拡張ボード(ちょびっとボード)を付けた通称chobittoを使って、コンピュータとプログラムで動くおもちゃづくりをしました(もっとわかりやすいように、名前は要検討です)。
午前午後と、2回のワークショプで参加者を募集したところ、ほとんどが小学校1年生で、小学3年4年生が数名という参加者構成になりました(今回は小学1-2年生は保護者との一緒に参加してもらっています)。
当初はノートPCを使って、Scratchベースのプログラミング環境「Microbit More 」でプログラミングをすること考えていましたが、参加者の構成を確認して、ノートPCでのプログラミング無しでも、簡単な制御をプログラムできるように、急遽chobitto版Programmable Battery も試してみることにしました。chobitto 版では5個オンオフのパターンをAとBのボタン操作で決めていきます(AとBで移動、A+Bで決定と解除にしてみました)。
ノートPCを使ってプログラミングを試してみたい子どもや保護者の方には、Microbit Moreを使ってじっくりとプログラミングを楽しんでもらい、まずは、コンピュータで動くおもちゃづくりを楽しみたい参加者には、chobitto版Programmable Batteryを使ってもらいました。
ワークショプの運営は、参加者へのツールの説明など、まだ検討していかなくてはなりませんが、参加者の経験に合わせて、ツールを選んでもらうことは、今後も考えていきたいとワークショプを通じて感じることができました。
時間の制約があるワークショップでは、どうしても1つのツールだけに限定した活動になってしまいます。ツールや材料の準備、参加者へのサポートを考えると、ツールを含めて活動を限定した方がワークショプを運営しやすいことは事実です。ただ、ワークショップで最も大事にしたい「参加者が興味を持てるものづくり」に立ち返ると、ツールは、ワークショプで1番に重視すべきものではないのかもしれません。
“Learners are particularly likely to make new ideas when they are actively engaged in making some type of external artifact ‒
be it a robot, a poem, a sand castle, or a computer program ‒ which they can reflect upon and share with others.
Constructionism involves two intertwined type of construction; the construction of knowledge in the context of building personally
meaningful artifacts.”
Kafai, Y.B. & Resnick, M. (1996) “Constructionism in Practice : Designing, Thinking, and Learning in A Digital World”
「実際に何かのものづくりをしている際に、新しい知識は生み出されます。
自らが振り返ることができ、他者と共有できるものづくり、それはロボット、詩、砂の城、コンピュータプログラムかもしれません。
コンストラクショニズムは、個々にとって意味のあるものづくりのなかで、知識を構成していくという、2つのコンストラクションを含んでいます。」(訳:森秀樹)
もう一度、コンストラクショニズム(構築主義)の原点にもどって、ワークショップを再構築していきたいと思います。
ワークショップという私自身の知識も、毎回のワークショップを通じて、毎回作り直されているのかもしれません。
リモートでも対面でも、一緒にワークショップを運営している方からの、ワークショップを通じた学びがあります。今回は、はまぎんこども宇宙科学館の方の、じっと子どもたちの声を聴いてサポートをしていく姿勢と技術を学ばせていただきました。
すぐに答えを伝えるのではなく、一緒に考えることを大事にしたいと思いながら、リモートで、なかなか参加者の支援をするタイミングがはかれず、ついつい直球の支援をいたように思います。
リモートを言い逃れにせずに、こどもたちをじっくり支援することを再度心掛けたいと考えるワークショプにもなりました。
はまぎんこども宇宙科学館での次回ワークショプの開催も楽しみです。