メタバース

みなさん、こんにちは。

エゾモモンガ森秀樹です。

今、メタバースのプラットフォーム、クラスターのワールドにいます。今週は、ここからイントロダクションをお送りします。まだ初心者なのですが、メタバースのなかで、子ども向けのワークショップができないかなと思って、まずは、どんなことができるのか、リサーチしています。クラスターというプラットフォームでは、ユーザーが自由にワールドを作って、いろいろなイベントを実施しています。このあいだは、夜の座禅会に参加してみました。曹洞宗の本当のお坊さんが開催しています。本当というのも変ですね。座禅の仕方、座りかたや呼吸方法を教えてもらって、鐘の音が鳴ったら、参加者全員で10分間、静かに座禅をします。これを何度か繰り返して、最後に法話も聞かせていただきました。エゾモモンガのアバターで参加していますが、病室のベッドで寝転がりながら瞑想してみました。座禅会が終わった後は、ライブ会場をのぞいてみました。クラスターは音がとてもいいですね。歌に合わせて、飛び跳ねたり、サイリウムを振ったり、しっかりと楽しめました。イベントだけでなく、自由に場所を開放しているワールドもあります。カフェやバーがあったり、コミュニティセンターがあったり、そこに人が集まっていて、お話しをしています。クラスターで、とても面白いなと思ったのは、近くにいるアバターの声が大きく聞こえることです。逆に、遠くのアバターの声は小さく聞こえます。これが、とても面白くて、実際にどこかリアルな場所にいるような気持ちになります。こっそり、遠めからお話を聞いてみたり、興味がありそうな話が聞こえてきたら、近づいてみたりできます。これは、学習に使えそうですよね。あ、繰り返しになりますが、これはあくまでリサーチ、研究のためにやってます。でも、めっちゃ楽しんでますけど。まずは自分で体験してみないと分からないですよね。さらに、その後、クラブでテクノミュージックを楽しみました。リアルには踊れませんが、エゾモモンガアバターで踊ってみました。前回、メディアを超えるメディアという意味で、メタメディアという言葉を紹介しましたが、メタは、まさに超えるという意味で、ユニバース、つまり世界を超える世界という意味でメタバースという造語が使われています。アバターを使って、ネット上でコミュケーションをするというのは、メタバースから始まったのではなく、ずいぶん昔からあります。25年前になりますが、ゲーム会社で働いていたころ、ゲーム機にモデムという電話回線を使ってデータ通信をする機器をつけることができるようになりました。ゲーム機を、いわゆるゲーム以外でどう活用できるかを担当する部署にいたのですが、パソコンで使われていたハビタットというアバターを使ったコミュニケーションツールが、当時扱っていたゲーム機でも使えるようになりました。当時は、音声でのコミュニケーションはできず、文字によるチャットだけのやりとりでしたが、それでも、画面上で出会った人とのコミュニケーションは、なんだか不思議でとても興奮したのを覚えています。その後、技術も進んで、ネット回線も高速大容量なものが使えるようになり、セカンドライフをはじめ、アバターと音声を使ったコミュニケーションツールが出てきます。考えてみれば、今はゲーム自体もコミュニケーションツールになっていますよね。クラスターの話に戻りますが、クラスターも、まずは操作や使い方を覚える必要があります。初心者向けのガイドツアーがあって、スタッフの方が、操作方法を説明してくれて、参加者で一緒にいくつかワールドを30分ほどかけて巡っていきます。その間、操作でわからないことがあれば、直接聞けるので、とっても助かりました。ところが、なぜか、私、迷子になってしまって、気づいたらワールドにひとりぼっち。どうもガイドのかたが、移動するワールドを間違えて紹介したようで、その後、無事に合流できました。合流してみたら、全員いるかどうかの確認をしていて、本当に遠足か何かに参加しているような気になりました。ツアーの最後は参加全員で記念撮影をしました。記念撮影は、25年前にハビタットをはじめて体験した時も、みんなでやったので、なんだか懐かしく、不思議だけど、これは変わらないのかなと思ってしまいました。さて、クラスターを使って、子ども向けのワークショップをやってみようと思っています。授業には関係ありませんが、もし興味があるかたがいましたら、是非お声がけください。

森 秀樹
2023年11月 昭和女子大学オンライン授業 教育の方法と技術

 

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